【青色申告】年末の消耗品、前払費用

・「期ズレ」とは、本来計上すべき期間と違う期間に計上してしまうこと
・一定の経費を前倒しで支払った場合などは「期ズレ」が認められる


とはいえ、利益対策などとして普段からはありえない数量を年末に購入して経費としたときは、認められない可能性もありますから注意しましょう。


ここで間違えやすいのが、継続的な支払いでないものを前倒しで経費にしてしまうことです。
例えば、翌年1月に納品される予定のパソコンの代金を前金で支払っていた場合。このときは、実際に納品される日が取得の日ですから、支払ったときは「前払金」などとして経理処理しておきます。
年末年始をまたぐ取引「期ズレ」とは? 税務調査で指摘も!|スモビバ!

・年末にパソコンを買った
・年末に消耗品を大量に買った

(売上に対して)少額なら費用計上しても問題なさそうですが、少額でない場合は費用計上するのは微妙かもしてません。

年末にパソコンを購入した

・来期(来年)使用するパソコンを購入した
・年末にパソコンを購入したが、受け取るのは年明けだ

前払金で処理する方法

日付借方貸方
12/30前払金 98,000現金 98,000 パソコン購入


日付借方貸方
01/10消耗品費 98,000前払金 98,000 パソコン


消耗品で処理する方法

日付借方貸方
12/30消耗品 98,000現金 98,000 パソコン購入


消耗品(資産)勘定で処理

日付借方貸方
01/10消耗品費 98,000消耗品 98,000 パソコン


消耗品費(費用)で、費用計上する

年末に消耗品を大量に買った

日付借方貸方
12/29消耗品 50,000現金 50,000


消耗品(資産)勘定で処理

日付借方貸方
01/11 消耗品費 50,000消耗品 50,000 


補足

消耗品=>資産
消耗品費=>費用

前払金 =>商品とかモノに対して
前払費用=>火災保険、レンタルサーバなど、サービスで期間に応じて費用化されるもの

短期前払費用 =>今後1年以内に費用化されるもの
長期前払費用 =>1年以上先に費用化されるもの

短期の場合は何もつけずに、長期の場合に長期xxとつける場合が多い

参考

年末年始をまたぐ取引「期ズレ」とは? 税務調査で指摘も!|スモビバ!
前払費用・消耗品の計上について その1 | 新宿の税理士資金繰りアイデアマン:池田俊文
前払費用・消耗品の計上について その2 | 新宿の税理士資金繰りアイデアマン:池田俊文

※当方専門家ではありません。間違いがあればコメント等で指摘していただけるとありがたいです。
スポンサーリンク