事業主借、事業主貸の繰越処理について【翌期首の元入金】

「国税庁の貸借対照表作成の手引き」でGoogleで検索すれば、PDFは見つかります。
時々、URLを変更(再編)するようなので、リンク切れの時は検索で・・。

事業主借、事業主貸は、毎年0円から始まる

翌期首のBS(バランスシート)は、事業主貸と事業主借を「ゼロ」から始めます。会計ソフトを使っていて、「事業主借」「事業主貸」という勘定科目が初めから用意されている場合は、そのあたりは会計ソフト側で自動で行ってくれます。

ちなみに会計ソフト(弥生の場合)で繰越処理(21年→22年)を行うと、22年の期首の元入金は勝手に計算されます。

原則として、個人事業主の方が元入金の金額が変わる仕訳を期中に行うことはまずありませんので、期首と期末の元入金は同額になります。
急いでいます。元入金について教えてくださいm(__)mやよいの青色申告という会計... - Yahoo!知恵袋

・期首は、「事業主借」「事業主貸」は繰り越し0から始まる
・同一会計期間において通常は、期首と期末で元入金は同一である

「事業主借」「事業主貸」が0で始まっていて
[新年の元入金] = [前年の元入金]  + [青色申告控除前の所得金額] + [事業主借] - [事業主貸]
となっていたら、会計ソフトが繰り越し処理をやってくれているので気にする必要はありません。

元入金がマイナスになっても、間違いではありません。


 元入金がマイナス残高(単期でのマイナスという意味でなく、累積でマイナス残高という意味だとお考え下さい。)だと、事業にかかる元手を食いつぶしてる状態です。そのような状態は早めに改めないと、事業の継続が怪しくなってしまいますので。
元入金って? | improve-tax(大阪の税理士・佐野匡司のブログ)


自動でやってくれない場合


会計期間 1/1 - 12/31とします。
ここで、12/31に仕訳するとかそういうことを考え出すと分からなくなるかと思います。

手順は上記のような感じで、決算書作成の時のデータを青色申告の時に使うと考えると頭の中で整理しやすいかと思います。その後、繰り越し処理を行うわけですね。


・同一会計期間において通常は、期首と期末で元入金は同一である(例外はあるが通常はそう)
・決算書(バランスシート)の期末の事業主借、事業主貸は0円ではない


こんな感じになるかと思います。
期首の「事業主借」「事業主貸」は0というか斜線が引いてあって記入できないようになっているかと思います。

青色申告ソフトが自動でやってくれる仕訳


マニュアルやヘルプに書かれてるかと思います。

翌期首の元入金 = 期末の元入金 + 控除前所得金額 + 事業主借 - 事業主貸
90,000 = 50,000 + 40,000 + 20,000 - 20,000

参考

事業主貸 事業主借 相殺 その方法とタイミング - 財務・会計・経理 | 教えて!goo
翌期首の元入金の算出方法 | 個人事業の青色申告
期首の繰越処理と利益・事業主勘定の元入金への算入
Re: 事業主貸と事業主借|助け合い掲示板|経理初心者おたすけ帳

※当方専門家ではありません。間違いがあればコメント等で指摘していただけるとありがたいです。
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